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つれづれぶろぐ

さぬちゃんの麻酔科医生活

日本麻酔科学会第59回学術集会 雑感

プレゼン プロ意識 学会 考え方 麻酔科医生活 麻酔科専門医/指導医

commnu.jpg現時点(6/10)で、この下にある msanuki.net 注目ブログ をみていただければ、参加した麻酔科医の雑感がみられると思います。各先生とも、ご自身の興味のあるセッションに関するコメントが並んでいておもしろく読めると思います。人がどう感じたかを見るのは非常にためになります。さまざまな、プログラムがある中、特定のセッションにコメントが集まっているものは、話題になっているという時点でプログラムとしては成功だったと言うことでしょう。ここに、コメントがなかったプログラムに関しては、余り注目されなかった?されない可能性があります。プログラム作成委員の先生はそれらのプログラムに関して分析すべきでしょう。さて、管理人の注目したかつためになったセッションをご紹介。第2日ランチョンセミナーの「周術期コミュニケーション ―麻酔科医の第3のスキル」(木山秀哉先生:東京慈恵会医科大学 麻酔科学講座)です。患者さんは術中は麻酔にかかっていてしゃべらないので、話す機会がないと思って麻酔科医になった人もいるかもしれないが、それは大間違い。麻酔科医は手術室における管制官のような役割。患者さんにも外科医にもうまくコミュニケーションを取れねばならない。講演では、イレインの物語を例に麻酔科医が換気不全に陥って、看護師たちの対応した行為が無駄になった様を提示し、手術室内権威勾配コメディカルが医師に提案しても受け入れられない状況)を戒めた。チームとして患者さんの安全を確保するためには、話しやすい雰囲気を作ることや手術前のブリーフィング(事前打ち合わせ)や手術後のデブリーフィング(振り返り)などの実践が大切でこれらを日常診療に埋め込むことで、危機的状況に陥った場合でも、チームとして状況を打開し危機を離脱できることを示唆した。これらの内容は、周術期コミュニケーション技法(監訳:木山秀哉、讃井将満)にも重要性が説かれている。管理人は、以前より麻酔科医にはこのような能力が必要であることを説いてきた(麻酔・救急・集中治療専門医の極意 (真興交易)p.1-5 手術は「恐くない、しんどくない」と感じさせる麻酔のやりかた)。この講演を聴いてぴぴっと来たのだった。

管理人が知っている参考資料を以下に挙げておく

周術期コミュニケーション技法(Amazon)

現場安全の技術―ノンテクニカルスキル・ガイドブック(Amazon)

クリニカルヒューマンファクターズ.pdf大阪大医学部付属病院中央クオリティマネジメント部

Just a Routine OperationYouTube

医療安全とノンテクニカルスキル(上記の日本語版)大阪大医学部付属病院中央クオリティマネジメント部

■空業界に学ぶ医療安全山口県医師会報 2012/02 1818号.pdf山口県医師会報

■Have you ever made a mistake?:Bulletin of the Royal College of Anaesthetists 48 2008.pdf

もう一つ、大会を通じて気になったことがある。

プレゼンが下手な人が目立ったということ。木山先生の上手な講演に比較してはいけないが、それなりの人が話をしているのに、要領が悪い、スライドに工夫がない、論点がわからないなどうまくない講演が多すぎる。もうすこし、うまい人の講演をみて、研究した方が良い演者が目立った。論文とプレゼンは違う!!

逆に、プレゼンは今風のプレゼンでかっこいいのだが、内容がないのをごまかしているプレゼンも目にした。全国レベルの学会であることを、もうすこし自覚してプレゼンした欲しいものである。