つれづれぶろぐ

さぬちゃんの麻酔科医生活

BLSの話題あれこれ

管理人も世話人をしている,第6回麻酔科学サマーセミナー(沖縄)では初の試みとしてAHA BLSヘルスケアプロバイダーコースが併設されている。これは,代表世話人のN先生の熱意と多大なご努力で実現されたものである。6月12日が申し込み締め切りなので,参加しようと思っているかたはお早めに!サマーセミナーに参加すると参加費から3000円がキャッシュバックされる。これも,本論とは関係ないが画期的なことである。さて,このBLSであるが,AHA2005ガイドラインに準拠したコースであればとにかく,胸骨圧迫(心臓マッサージ)が,最優先である。胸骨圧迫30回に対して,人工呼吸は2回,ずっと胸骨圧迫をしつづけるイメージである。push!pushi!push!である。AEDが届けば使用するが,AEDが判断して心停止が続いていれば,その指示に従ってすぐに,胸骨圧迫を再開しなければならない。

話は変わるが,AEDがBLSに導入されたのはガイドライン2000からでAEDがBLSに入ったことで,一般市民には心肺蘇生に対するインパクトがあったのだと思う。最近,Amazonで書籍を検索していて,ちょっと気になるタイトルの書籍を見つけた。「AED(自動体外式除細動器)を、使ってください―人工呼吸・心臓マッサージができなくても」という一般人向けのものである。ちょっと,言い過ぎでないかい。波紋を投げかけるタイトルである。

心臓マッサージのシーンで,最近印象に強いのはテレビドラマの,ゴッドハンド輝の初回である。飛行機事故で墜落し,心肺停止を起こしていた自分の子供である輝を,外科医である父親が心臓マッサージをして蘇生に成功した後,息を引き取ったシーンである。そして,輝の胸骨には父親が胸骨圧迫をした時についた手形が残っている。それを見て,うちの中学生の娘は,子供はだれでも心臓マッサージをすると胸に手形がつくと思い込んでいたらしい。娘とその話をしたとき,心臓マッサージの方法を聞かれたので,30:2の割合であるとか,強く速く,押したら元の位置に戻ること,100回/分とか教えておいた。AEDの存在は,なぜか知っていた。小学校で習ったそうである。そのためか,AEDを街中でみつけると,"AEDがあった"と教えてくれる。使い方は知らなかったので,誰かがAEDを持ってくるまでは心臓マッサージをつづけること。AEDを誰かがもってきたら,つけてみて,その指示に従うことをおしえておいた。「心臓マッサージを再開してください」と言われたら,救急隊が来るか,AEDが「やめていい」といまでやめてはならん。というと,AEDはしゃべるのか?と聞く。かなり心肺蘇生に興味を持っているようである。AHA BLSヘルスケアプロバイダーコースは,医療資格がなくてもうけられるはずだが,何歳から受講可能なのだろうか。