つれづれぶろぐ

さぬちゃんの麻酔科医生活

宮島セミナー後記

世界遺産である宮島で、2011年11月18日(土)・19日(日)に日本麻酔科学会と麻酔科エキスパートセミナー広島がジョイントでセミナーが開催された。

超音波ガイド下ブロックの講演とハンズオン、ビデオ喉頭鏡のお話し、非がん性疼痛のオピオイドの話題、超音波ガイド下中心静脈ハンズオン、集中治療領域の栄養の話、いずれも、"いま"風の麻酔科医にとっては興味をひく内容であった。

超音波ガイド下のハンズオンでは、神経ブロック、血管穿刺のいずれのセッションも参加者もインストラクターも120分間、熱心に教えたい、学びたいという様子が感じ取られた。熱いやりとりが繰り広げられていた。

余談ではあるが、宮島にポータブルエコーが18日には5台、19日には8台(いずれも別々のメーカー)が搬入されたのは史上初なのではないだろうか。というのも、宮島は道が狭く搬入するためには対岸の本州から車ごとやってくるか、荷物をあらかじめ大口の宅急便で会場に送り届けなければならない。今回、共催メーカーのソノサイト、GEヘルスケア、テルモ、京都科学の皆様には多大な協力をいただいた。改めてお礼を申しあげたい。

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ビデオ喉頭鏡のお話しでは、簡単に挿管するためではなく、いかに患者に優しく挿管するかに主眼をおいた教育ツールとしての役割、ビデオ記録に残すことにより、いつでもフィードバックできる姿勢が見て取れた。

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非がん性疼痛のオピオイドの話題、集中治療領域の栄養の話など我々麻酔科医の厚みを増すことができる内容であった。

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このセミナーを通して流れていたものは、「ただ麻酔を実践するのではなく、きちんと実践すること」いいかえれば、「どこに出しても恥ずかしくない手技と知識を身につけること」である。ある程度、できるようになった麻酔科医は、他の麻酔科医の麻酔をみることはない。他の麻酔科医が麻酔を行っているときには、自分も麻酔を行っているのである。研修医や後期研修医の先生に混じって、ある程度できるようになった麻酔科医が参加していたことが、本セミナーを盛り上げたとおもう。

麻酔科領域においても医療機器、薬剤は常に新しいものがでる時代になった。新しい道具や機器、薬剤が発売されれば当然、方法や手技も多様化し、より確実に、より安全にできるものを追求しようとする。一昔前の麻酔科の知識や技術では、遅れた麻酔科医、できない麻酔科医といわれても仕方のない状況になっている。それほど、新製品の出るサイクルが早まったと思う(2000年以降?)。

その流れに追随するためには、世の中の診療レベルを知る必要があり、特に麻酔科医には、このようなセミナーが必要なのではないかと感じるようになった。麻酔科専門医をこれから目指す先生に混じって熟練したと思われる先生が参加され、真剣に学び取ろうとしていた姿は印象的であった。

昔のやり方ではなく、常に今風のやり方を追求することが、麻酔科医のモチベーションを維持するために必要だと考えている。

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