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つれづれぶろぐ

さぬちゃんの麻酔科医生活

点滴ルートを確保するときに失敗するんじゃないかと思わないこと!

病院内で、呼び止められてふと振り返ると、懐かしい顔があった。以前、手術室で一緒に働いたことがある看護師さんだった。今は、外来看護師として働いている。この看護師さんが、唐突に「先生の本に書いてあった、点滴を失敗しないコツはいまでも守っているよ。点滴ルートを確保するときに失敗するんじゃないかと思わないこと!でしょ」。一瞬、私の頭が???となったが、先生の本とは「麻酔科研修チェックノート」のことであることを思い出した。確かに、初版から動 静脈ルート確保のPOINTとして、「穿刺時に「失敗するのではないか」と思わないようにします」とかいている。第5版ではp.297にある。研修医に私がいつも言っていることを聞いている看護師さんもいて、それを思い出して言っているのかと思ったが、「麻酔科研修チェックノート」を密かに読んでいたらしい。彼女は初版の読者であった。

今では、「麻酔科研修チェックノート」は研修医に限らず看護師、医学生、薬剤師などが持っているのを目にするが、初版本を読んでいたとは恐れ入った。初版が出たのは2004年である。

「麻酔科研修チェックノート」は、麻酔科医として働き始めてから、麻酔科に研修に来た後輩や看護師などに教えてきたことを文字にした、マニュアル本である。教科書には通常書かれていない「さぬちゃん語録」が、随所にちりばめられているため、そこがウケているという話もある。この「さぬちゃん語録」がさらにパワーアップして、もっと詳しく「今の麻酔の考え方」を示したのが、今年6月に上梓した「やさしくわかる!麻酔科研修」である。この本は、構想10年、執筆に本気で半年以上かかっている。筆が遅いといわれればそれまでだが、これほど世に出るまでに時間がかかった書籍は初めてである。かなり、内容を何度も練り直し最新情報を入れて、本文は何も予備知識がない看護師1年目でも理解できる程度とした。医師であれば、研修医でもすいすい読める内容であるが、これを読んだ後は、きっと麻酔科のやっていることがクリアーに理解できる様になる。実際、医師3年目の駆け出しの麻酔科医たちから「むっちゃ分かりやすい」とのお褒めの言葉もいただいた。医療機器を販売している方々や麻酔科医の使う薬を販売している方々が、最近、この本をもって私のところにサインを求めに来たついでに、自社の製品を宣伝するという新手のセールスも横行しはじめた。

 本来、私がこの書籍を執筆した目的は、麻酔科のやっていることを麻酔科にかかわる多くの医師、コメディカル、周術期関連製品を扱っている方々に理解してもらうことにあった。その意味では、もっと多くの方々に知ってもらいたいと思う、今日この頃である。讃岐塾で繰り広げられるさぬちゃんワールドを広めて周術期医療をよりよいものにしたいと考えている。

 あ、そうそう、もう一つ言い忘れたことがある。ポリクリのネタや研修医の指導のネタに困っている指導医の方々にもコメントをいただいた。たくさんのネタが隠れているので、参考になると、、、お世辞かもしれないのだが、とてもうれしいコメントだった(^_^)/

 

 

やさしくわかる!麻酔科研修

やさしくわかる!麻酔科研修

 

 

 

 

 

麻酔科研修チェックノート―書き込み式で研修到達目標が確実に身につく!

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